注文してから作る「できたて」へのこだわり

とりわけ、野菜バラ天を丸亀うどん弁当のおかずとして選ぶまでには、100種類くらいの具材の組み合わせを考えたそうだ。

【累計3,200万食突破】コロナ禍で爆売れした丸亀製麺の「丸亀うどん弁当」があえて天ぷらを入れずに挑む勝負の3年目_3
定番うどん弁当(冷)390円(税込・容器代含)※3月7日以降、450円に価格を改定

「店内で提供している野菜かき揚げを、そのまま弁当に入れようとしても、大きすぎて容器に詰められない。どうすればいいか考えていたところ、『野菜かき揚げの野菜をバラバラに崩して揚げれば食べやすく面白いのでは』というアイデアに行き着いたんです。こうすることで、具材を収まりよく弁当の容器に詰めることができ、『丸亀製麺らしさ』を体現できるわけです」

こうして、「丸亀うどん弁当」が日の目を見たのだ。弁当の中身に加え、持ち運びしやすく片手でもって食べやすいように工夫しているという。

さらに、コンビニの弁当などと異なるのは、注文してからその場で1つ1つ弁当を作るため、できたてのうどんが味わえること。

それは丸亀製麺の店舗自体が製麺所になっていて、うどんの「打ち立て」にこだわっているからである。

「打ち立てのうどんはもとより、丸亀製麺はセントラルキッチンを持っていないので、うどんは国産小麦・水・塩のみでつくり、天ぷらはお店で丁寧に仕込みをし、ひとつひとつ揚げております。そのぶん、手間はかかりますが、手づくりにこだわることで素材の美味しさを引き出し、お客様に満足いただける味を提供できると考えています」