減少し続けるアクティブユーザー数

ただ、このようにメディアが移行にまつわるトピックを取り上げても、そもそも「Xが使い続けられる限り移行しない」という人が大半だろう。

マスク氏やリンダ・ヤッカリーノ氏(Xの現CEO)は、アクティブなヘビーユーザーの滞在時間が増えているだの、2024年初頭には黒字化する見通しだの、買収後の混乱から立ち直りつつあると発表しているが、市場調査ではXのアクティブユーザーは減少が続いている。

特にひどいのは名称を「Twitter」から「X」に変更したときで、モバイルマーケティングの調査会社Apptopiaによると、ブランド名変更後はアプリのダウンロードユーザー数が3割も減少してしまっているとのことだ。

「Twitter」を「X」に変更せず、いや、そもそもマスク氏が買収しないままであればTwitter社は黒字のままだったのに、買収されてしまったがためにXの混乱は続いている。

マスク氏は「Xをスーパーアプリにする」ことを謳っているが、それまでユーザーはXに付き合い続けてくれるのだろうか。


文/篠原修司