次世代SNSがXの代わりになれない理由

こうなると「もっと快適で、使いやすいSNSを探そう」という声がユーザーから挙がり始める。

実際に、Z世代は2020年にフランスでリリースされたアプリ「BeReal(ビーリアル)」や、2023年にMetaが始めた「Threads(スレッズ)」を使い始めているが、それがXの代わりになるかと言えば、正直難しいところだ。

まずBeRealは、写真を撮って共有するSNSであるため、テキストが主体のXとはサービスとしての体験がまったく異なる。

では、仕組みがXにそっくりなThreadsはどうかといえば、リリース当初に比べるとたしかに機能は増えてきたものの、つい先日ハッシュタグ機能のテストが開始されたばかり、とまだまだ機能面では追いついていない。

また、こちらも直近での実装だが、ようやくInstagramとThreadsのアカウントを別々に消去できたり、Threadsへの投稿をFacebookやInstagramに表示させないオプションを選べるようになったりと、FacebookとInstagramの文化圏から抜け出せていない問題もある。

つまりThreadsのほうもXと体験できる空気感が異なるため、その代わりにはなりえないのだ。

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「Threads」のトップ画面