映画で演じたマーティそのまんまの好青年

マイケル・J・フォックスの代表作といえば、やっぱり『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(1985~)シリーズよね。元々はエリック・ストルツが主役を演じる予定だったけれど、イメージに合わなかったため途中でマイケルに交代したのはよく知られた話。

彼に実際に会ったときは、映画で演じたマーティそのまんまという感じの好青年でした。本当に適役だったと思います。

タイムマシンが登場するお話はいっぱいあるけれど、この作品のシナリオライター(ロバート・ゼメキス監督とボブ・ゲイルの共同脚本)が秀逸なのは、通常のタイムスリップ物のように歴史上の偉人をからめるのではなく、市井の主人公の家族の物語にしたところ。目の付け所が本当に素晴らしいと思いました。

過去にタイムスリップしてお母さんに恋されるなんて、最高におもしろい! コメディセンスが光ってますよね。宇宙人が登場するだけのSFは私にはお呼びじゃないけど、この映画にはちゃんと人間ドラマがあるし、特撮にも理由がある。今見ても笑えておもしろいし、長年映画ファンから愛され続けているのも納得です。