「テレビでこんにちは!の巻」(ジャンプ・コミックス第59巻収録)
今回は、両さんが電話回線やテレビを使って、現代のオンライン会議に相当する催しを開くお話をお届けする。
本作では、会場に集まることができないクラス会の参加者たちを、電話回線やブラウン管式テレビを使って繋いでみせる。いわばオンライン会議の超アナログ技術版だ。テレビを一方的な受信機でなく、カメラと組み合わせて相互通信のためのインターフェイスとして使っている。
今ならスマホのアプリと内蔵マイク&カメラ、Wi-Fi環境があれば簡単にできるが、これを昭和の終わりである1988年に発想している点に驚かされる。なにしろインターネットプロバイダーが日本で登場して商用インターネットが開設されたのは、1990年代に入ってからのことなのだ。
この頃の電話関連のサービスの状況はというと……
1984年:テレビ電話サービスがはじまる
1985年:日本電信電話公社が民営化されNTTに
1987年:携帯電話サービスがはじまる
1988年:電話線を使ってデジタル回線による音声やデータのやりとりを行うISDNサービスがはじまる ※固定電話網のIP化に伴って、2028年にサービス終了の予定
1995年:OS・Windows(ウインドウズ)95搭載のPCの登場が、インターネット普及を促す
といった具合だ。
さて、本作の後半では、遠距離クラス会に続いて遠距離結婚式が展開される。
現代では、もちろん「オンライン結婚式」も実現化している。配信される挙式の様子を参加者が視聴するか、式場と各参加者とが双方向で会話する形式のいずれかで行われる。
だが本作の場合は、参加者だけではなく新郎と新婦までもがオンラインでの出席で式を挙げるのだ。無人の披露宴会場いっぱいに配置されたテレビ&カメラの群れを描いたコマには思わず圧倒されてしまう。そしてそこで、あってはならないミスが……? この先は、読んでのお楽しみとしたい。
それでは次のページから、テレビの可能性の拡張を予見したとでも言うべき、アイデア満点のお話をお楽しみください!!



















