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「脳が3分の1潰れてしまった」元プロ合唱団員のひきこもり男性“自分なんて必要ない”と2度の自殺未遂…どん底の59歳が明かす“本当の原因”
音楽好きな家庭で育ち、プロの合唱団に所属していた男性(59)。結婚して子どもを育てるために転職して介護職に就いたが、新しい仕事が覚えられない。ストレスで体調不良になり、自殺未遂したことも2度あった。脳の疾患で倒れ、手術後は記憶障害と失語症に苦しんだ。仕事もクビになり、再就職もできないまま家にひきこもった男性の希望となったものとは。(前後編の前編)
ルポ〈ひきこもりからの脱出〉39
〈後編〉
脳の疾患で倒れ、高次脳機能障害に
10年前に脳の疾患で倒れた青木駿さん(59=仮名)。手術後は記憶障害や言葉に詰まる失語症の症状に苦しみ、高次脳機能障害と診断された。
「言葉の取っかかりの部分を一生懸命探すんだけど、頭が真っ白になってしまい、なかなか出てこないことがあるんです。特に電話だと困っちゃうんですね」
今回、自身のひきこもり経験を話してくれた青木駿さん(59=仮名)
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取材中も、青木さんに質問を投げかけると、毎回ではないが、答えが返ってくるまで数十秒から1分ほどかかることがあった。表情から懸命に考えているのはわかるのだが、仕事や電話だと相手に説明するのも大変だろう。