解散の有無を探るため目を光らせる「総理番」

「今の通常国会、会期末間近になって、いろんな動きがあることは見込まれます。よって、情勢をよく見極めたい」

6月13日の記者会見で、そう答えた岸田首相のニヤリとした笑みに、永田町はこれまで以上に浮足立っている。
自民関係者は「首相は解散の可能性を否定しませんでした。自民党の議員たちも、解散があるんじゃないかと思って、具体的なスケジュールを調整しています。天皇陛下の17日からのインドネシア訪問を前に、16日にも解散するのでは」と見立てる。

国会の様子(岸田首相facebookより)
国会の様子(岸田首相facebookより)
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つまるところ、国会会期末での衆院解散はあるのか、ないのか。その判断をする首相の行動を一番近くでチェックし、解散に向けた動きをキャッチするのが新聞・テレビ各社の「総理番」と呼ばれる記者たちだ。
テレビで、首相が官邸エントランスで総理番の記者団の質問に答えている場面を見たことがある人も多いだろう。

「解散があるかもしれないこの時期は、総理番もとくに入念に、首相の面会者をチェックします。首相の日程や面会者で、事前に記者団に公表されているものは、ごく一部。突然、自民党幹部と面会することもあり、そうしたときは解散に向けた布石ではないかと、取材にも熱が入ります」(全国紙政治部記者)