♯1〈パイプ爆弾で岸田首相襲撃〉「図書室が居場所だった」木村隆二容疑者(24)の素顔。ネットの“怪情報”に同級生が反論
♯2「中学校では空気みたいに扱われてた」人気者だった木村少年が“陰キャ”になった理由。地元の元市議も「市政報告会に参加をしていたが周囲も覚えていなかった」と告白

父親はかつて赤帽で配達ドライバーだった

4月15日、衆院和歌山1区補欠選挙演説会場の聴衆に紛れ込んだ木村隆二容疑者(24)は岸田文雄首相の近くに手製のパイプ爆弾を投げ込んだ。木村容疑者のそばにいた地元の漁師がとっさに取り押さえ、ほどなくして集まってきた警察官らに木村容疑者は拘束された。その直後、「ドーン」という轟音とともにパイプ爆弾は爆発。現場から約60メートル離れたコンテナに爆発物の破片が当たってできたと見られる穴が見つかっており、一歩間違えば大惨事になっていたことがうかがえる。
捜査関係者が語る。

「自作の爆発物には導火線のような紐の付近にナットのような部品が複数取り付けられていた。ナットを飛散させることで殺傷能力を高めようとした可能性もある。木村容疑者は威力業務妨害で現行犯逮捕されているが、今後、殺人未遂容疑も視野にいれて慎重に捜査を進めている」

「首相を襲撃するなど言語道断です」木村容疑者が最初に頼った宇都宮弁護士が喝!「あいつが何を考えているかわからない」と答えた元配送員の父親との本当の関係とは?〈和歌山・岸田首相襲撃)_1
和歌山県警に取り押さえられた木村容疑者(写真/共同通信社)
すべての画像を見る

木村容疑者が当時背負っていたリュックからは液体の入った水筒や粉末、スプーン、金属板などが見つかり、リュックの他に所持していた手提げかばんからは刃渡り13センチの果物ナイフも見つかっているという。現場では果物ナイフは使われなかったが、場合によっては肉弾戦も辞さない覚悟で岸田首相の襲撃に臨んでいたのか。知人や同級生は口を揃えて「おとなしかった」という木村容疑者だが、人知れず激情を抱え込んでいたのだろうか。

社会部記者が語る。

「母親は美容部員として働いていて、父親はもともとは赤帽で配達ドライバーをしていましたが、10年以上前に辞めて、その後は個人で配送業をしていたみたいです。木村容疑者は特に母親と仲がよく、事件直前も一緒にガーデニングをする姿を目撃されています。また、4歳上の姉と1歳上の兄がいましたが、兄弟仲もよかったようです。父親との関係は良好とは言えない部分もあったようですが、家庭内に大きな不和があるという話も聞こえてきませんでした」

「首相を襲撃するなど言語道断です」木村容疑者が最初に頼った宇都宮弁護士が喝!「あいつが何を考えているかわからない」と答えた元配送員の父親との本当の関係とは?〈和歌山・岸田首相襲撃)_2
木村容疑者の自宅(撮影・集英社オンライン)