父のリストラをきっかけに母から「あんたが働いて」と言われてアイドルへ。社会不適合者だった最上もが。バイセクシャルへの思いも語る_3

性別も自分の好みも誰を好きになるかも
自分の生き方は自分で決めていい

昔から、恋愛対象として女性も男性も気になっていたけれど、それを疑問に思ったことは一度もなかったんですよね。

アイドル時代、SNSにバイセクシャルだと投稿したときも、私自身はカミングアウトをしたという意識は全くなく、最上もがを勝手なイメージで話している人たちに「いや、違いますよ」って言いたかっただけなんです。

当時は「レズ」「ゲイ」「バイセクシャル」の3パターンしかあまり言葉がなく、今ではもっと細かく分類されていますが、私の場合は性別を意識して誰かを好きになる、というより好きになった人がその人だった、っていうただそれだけでした。

娘に対しても、今は〝娘〟という表現をしていますが、〝生物学的には女である〟ということだけで、娘が自覚する性別はなんでもいいです。

もっと大きくなって自分の性について考えるときが来たら、そのとき自分で決めやすいようにと、名前をつけるときも〝性〟に囚われにくい名前にしました。

何が子供にとって良いことなのか、良い親なのかということではなく、私自身の性に対する考え方がこうだったからです。