「自分らの面白がっているネタをやっていきたいねん」
という女性芸人が急増
――昨年の『THE W』決勝では、ヨネダ2000がうんこを擬人化したネタをやりましたが、『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』(日本テレビ)みたいな要素もありましたよね。
久本 私も「仮装大賞やん」と思ったけど、それをネタとして考えて4分にするというのはなかなかの知恵がないとできないです。お尻からバーンと落ちてきたときの顔といい、飛び方といい、素晴らしかった。
――『仮装大賞』は喰さんが作ったんですよね?
喰 そうです。昔、仮装大賞のリハーサルで子供たちが手にストッキングをはめてネッシーをやったんだけど、口をパクパクさせるだけだったから、現場のディレクターさんたちは「それだけじゃダメだ」ってボツにしたの。そこで僕が「ちょっとこのネタは任せてほしい。もう1回作り直してチャレンジさせるから、それでOKかどうか判断してください」ってお願いして。
――優しいですね。
喰 「ネッシーがシンクロナイズドスイミングをする」というアイデアを加えたの。ディレクターのOKも出て、本番でやったら優勝したんですよ。
久本 軽い自慢ですけどね(笑)。喰さんが言いたかったのは、同じネタでもアイデアひとつで変わるということですよね。
喰 そういうこと。最近は本当にみんな面白いことを考えるようになって、レベルが上がって来ていますよね。
久本 最近の女性芸人はテレビに出たいというのはもちろんあると思うけど、劇場やライブでどれだけお客さんを呼べるかを考えていますよね。
――最近はライブを配信することもできるので、ネタだけでご飯が食べられるようになった芸人さんも増えてきました。
久本 そうそう。「テレビに出て有名なお笑いタレントになりたいねん」というだけじゃなくて、「自分らの面白がっているネタをやっていきたいねん」という職人的な考えの女性芸人が増えてきましたね。そういう意味ではこれからもどんどんネタのレベルも上がっていくんでしょうね。
――当然、WAHAHAのネタのレベルも上がっていきますよね。
久本 6月には4年ぶりの全体公演がありますから。ネタのレベルももちろん上がっていますけど、劇団員の年齢も上がっていますよ(笑)。
取材・文/インタビューマン山下 撮影/山上徳幸
WAHAHA本舗PRESENTS
WAHAHA本舗全体公演「シン・ワハハ」
[公演日時]
2023年6月22日(木)~25(日)
6月22日(木) 18:00~
6月23日(金) 14:00~
6月24日(土) 13:00~ / 18:00~
6月25日(日) 14:00~
[会場]
なかのZERO 大ホール
[チケット]
2023年3月25日(土)午前10時より
一般発売開始 ・各プレイガイド
http://wahahahompo.co.jp/2022newwahaha/
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