「東の『笑点』、西の『座王』になれれば」-千原ジュニアが明かすバトルではなくお笑い番組としての『座生』の野望_1
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『座王』が生んだスターたちと、新たなスター候補

千原ジュニアが主宰を務める『座王』は、即興ネタバトルであり、最後まで勝ち残った者が座王という称号を手に入れることができる。そのトップに君臨するのは笑い飯・西田で、唯一の250勝超え、座王獲得回数58回を誇り、どのお題でも圧倒的な強さを発揮することから「座王の鬼」と呼ばれる。

それに続く100勝超えがふたり。ひとりは、ベジータ芸人として知られ、「モノマネ」や「歌」、「1分トーク」なども強い、R藤本。そして、ほぼ無名の時代から『座王』に参加し、その高い大喜利力と発想の妙で評価を上げていった“優しいセンス系”のロングコートダディ・堂前だ。
この3名は他の大喜利番組にも呼ばれるようになるなど、『座王』を機にその芸人力が改めて評価されたメンバーと言える。改めて千原ジュニアに、現在その能力を注目している芸人について聞いてみた。

「最近やったら、やっぱりサツマカワ(RPG)ですね。一般の視聴者からすれば、まだギャグの人、ピンネタの人っていう感じはあると思いますけど、彼は近年稀に見るオールラウンダー。あとは、カベポスターの永見かな。彼は漫才のネタも面白いし、ちゃんといろんなお題に対応できる。しかも“静”のままで大きな笑いを作るという、すごく難しいところに身を置いているんです。だけど、そこでちゃんとアベレージを出すことができるのが良いですね。タイプ的には堂前に近い。R藤本なんかはね、とにかくめちゃくちゃ大喜利が面白い、というのはありますね」

「東の『笑点』、西の『座王』になれれば」-千原ジュニアが明かすバトルではなくお笑い番組としての『座生』の野望_2
サツマカワRPG。ギャグだけでなく、大喜利やモノボケでもセンスを発揮
「東の『笑点』、西の『座王』になれれば」-千原ジュニアが明かすバトルではなくお笑い番組としての『座生』の野望_3
カベポスター・永見。落ち着いた雰囲気から繰り出される、品の良いネタが特徴