「イケナイ太陽」リバイバルヒットにメンバー驚き
ORANGE RANGEは、今年「ナツい夏★プロジェクト」を始動。「イケナイ太陽(令和ver. Music Video)」はその一環として制作されたもので、夏(なつ)にかけて7月2日に公開された。
「令和ver.」と名付けられた MVだが、その内容は“平成”一色だ。「ガラケーデコ」「壁ドン」「ポッキーダンス」など、こちらも懐(ナツ)にかけて72個の“平成あるある”が盛り込まれており、SNSではネタ探し投稿が急増。さらにお笑いコンビ・マユリカの2人が平成の男子高生・女子高生に扮して出演する。
――「イケナイ太陽(令和ver. Music Video)」は、どういう流れで制作されることになったんですか。
HIROKI 何かこの夏盛り上げられたらなっていう「ナツい夏プロジェクト」のもと、いろいろな仕掛けを作っている中の1つというか。「イケナイ太陽」は過去の曲ではありますけど、もう1回ミュージックビデオを作り直して、夏の起爆剤にできたらなっていう感じでスタートしましたね。
――皆さんは、今回の反響はどのようにとらえていますか。
HIROKI いや、びっくりですね! ここまで仕掛けがバッチリとハマるとは想像していなかったです。
NAOTO わかりやすく実感したのが、最近は喋ってくれなくなっていた親戚の高校生が「見たよ」と言ってくれたことで。今までも正月とかお盆には会っていたのですが、「何してんの、このおじさん?」という感じだったんですよね(笑)。
――当時を知る世代はもちろん、若い世代にも届いているということですね。
HIROKI MVを撮ってるタイミングでは、「平成あるある」を面白がってくれるのかな? くらいまでは想像できていたんですけど、「エモい」「泣けてくる」「涙が出た」って反応も多くて、そこは予想外のリアクションでした。
自分ら世代の人たちにとっては、思春期だった10代のころに過ごしたあの景色みたいなものがフラッシュバックしてきて、重なり合うものがなにかあるのかな。
若い世代には、シンプルにごちゃごちゃ感、わちゃわちゃ感、パーティー感みたいなところが、もしかしたら新しく映ってるのかな。水着のお姉ちゃんが出てくるって、やっぱり今の時代では減ってる気もするし。
――なぜこんなにも多くの人にウケていると思いますか。
NAOTO 300万再生ぐらいまではコントロールできる組織力みたいなのが、(所属レーベルの)ソニーにあるんじゃない?(笑)
HIROKI ひたすらクリックする部署?(笑)。こればっかりはわからないことも多いけど、マユリカさんが出てくれたのは結構でかいと思います。
――マユリカのお2人は、昨年の「M-1グランプリ2024」の決勝で、「上海ハニー」(ORANGE RANGEの楽曲)をネタとして使っていましたね。
HIROKI 面白かったですね! 絶妙なチョイスというか。今回の撮影現場でお話したんですけど、まずは謝罪から始まったんですよ(笑)。「勝手に使ってしまってすみませんでした」「いえ、とっても嬉しかったです」みたいに。
ネタに関しては、使ったのはサビでなくて、Aメロのラップなんですが、「すぐには出てこないけど、でも聞いたことあるな」みたいな、絶妙なラインを狙ったそうです。
NAOTO 曲をネタに使ってもらえるのは、単純に嬉しいですね。お笑い好きなんですけど、ネタになるのはレアすぎて。カバーしてもらうよりも、お笑いのネタに使ってもらうってレアじゃないですか。ある程度、認知されてないとネタにならないので。だから、超嬉しいですね。
――フジテレビ系『2025 FNS歌謡祭 夏』では、INI(アイエヌアイ)のメンバーと「イケナイ太陽」でコラボレーションしましたね。
HIROKI コラボすることで、やっぱり普段聞いてない、見てない人たちも届くんだなっていうのは感じましたね。