「お高くとまってんな、自分!」
――癒しを求めているんですね。
「いまお家に犬がいるんです。だからドッグランとかも行きたい。チワワなんでハスキーみたいに大きいとアレですけれど、中型犬くらいまでだったら普通に飼い主同士で喋りたい。私だってバレてもいいんですよ、仲良くなる!
実はこのあいだ、改心した日があるんです。大阪・梅田で妹と待ち合わせして立ってたのに、遅れてぜんぜん来なかった。そうしたら暇そうな男の人が近寄ってきて『おネエさん、何してるんですか?』って。デビュー前だったら、笑いもせずに『待ってるだけです』って言えたんだけど、瞬間にヤバイ、怖いって思っちゃった。
『写真撮られて、アイナが大阪にいるってツイートされるんじゃないか』とか思って、スタスタ歩き出してしまってからふっと考えたんです。自分変わったな、もったいない人生を送ってるな、って。もしかしたらこの人と親友になれるかもしれないのに――」
――それは、アイナさんだと気づかなかった人からのナンパですよね?
「そう、私だとはわかってないです。でも男女関係なく、以前だったらもっと誰とでも喋れたんですよ、女の子に渋谷で声かけられて一緒にプリクラ撮ったことだってあったし。
『お高くとまってんな、自分!』って。『こんなんちゃうやろ! なんで無視してんねん!』って自分で思っちゃった。あの日に改心したんです。もうちょっとラフにしたい。感性を育てて、人を愛して、心を開く」