渡辺さんはプロデューサーではなくパパ
――ここまで一緒に走ってきて紅白の景色も見せてくれた、渡辺(※渡辺淳之介氏・BiSHの仕掛け人、プロデューサーであり所属事務所の社長)さんには、どんな想いを?
「いっぱいいろんなことがあったけど、私は誰かに捨てられても渡辺さんだけにはきっと見捨てられないって気持ちでいるので。好きとか嫌いとかいう次元を超えてます。
渡辺さんは、昔は社長って感じじゃなくて、もっと危なっかしい感じの人だったと思う。もちろん私もいまより未熟で、渡辺さんの一挙手一投足に正解を見出そうとして、どうしたら怒られないんだろうってことばかり考えていた時期もあった。ダサかったなって思います。
世間の人からしたら、『渡辺さんのやり方はパワハラだ』って声はあるだろうけれど、そんな想いは一貫して私にはありません。批判する人には、『あなただってひどい時期はあったんじゃないですか? 私たちを紅白にまで連れていってくれた人のことを、昔のことで責めるなよ』って思います。
プロデューサーというより、パパですかね。この間も、『父さんからの話だと思って聞け』って言われながら怒られた」
――何を怒られたんですか?
「忘れました(笑)。でも私もいい大人になってきたし、渡辺さんも危なっかしさがどんどんなくなってきた。おこがましいですけれど一緒に成長してきたから、もう“家族”なんです」
後編では、ファンへの感謝の想いや、アイナ・ジ・エンドの「どうしても捨てられないモノ」について話を訊く。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班
撮影/村上庄吾