私、このお産で死ぬ可能性もあるの⁉
――怖い宣告とは?
「子宮筋腫の手術をしているから癒着胎盤の可能性があり、帝王切開の際に子宮から胎盤が剥がれない場合はその場で子宮を摘出する可能性がある」と。なのでもしもの時の術前の確認書にサインをしてきました。これまで順調だったのにまさかの宣告で驚いたし、すごく恐怖でした。
――それは怖いですよね。
いや本当に…よせばいいのに、ネットで癒着胎盤のことを色々と調べちゃったんですよ。そうしたら病院の文献書の死亡例なども出てきて「えー! 私、このお産で死ぬ可能性もあるの⁉︎」って、もう、怖くて怖くて…
――色々と調べちゃうのはわかります。
もしかしたら初期からわかってたことだけど先生が気を遣って直前に言ってくれたのかなとか、余計なことまで考えまくってしまいました。でも本当に、どんなに医療技術が進歩してもお産は命懸けなんだって改めて感じています。
――旦那さんはなんと言っているのでしょう?
「みんながそうなるわけではないから…先生と自分と赤ちゃんを信じよう」って勇気づけてくれてます。万が一、私が死んだら子供の名前に彩という字を入れて欲しいと託しました。
あと、彼はものすごい協力的で妊娠期間中の母親学級なども来てくれましたし、産後は育休期間を半年間とって万全の体制で臨んでくれるようです。赤ちゃんの扱い方など、なんなら私より勉強熱心ですね。
――以前のインタビューでは婚姻関係は結んでいないとおっしゃてましたが、もう入籍はされたのですか。
結論から言うと入籍したのですが、彼は入籍に前向きではありませんでした。妊娠前から3年ほど同棲していましたが、「結婚」というワードが出たことは一度もなかったんです。
私は一回りも下の彼に結婚の話をしたら変なプレッシャーをかけてしまうだろうなと思っていたし、彼は結婚に対してポジティブなイメージがなかったそうです。なので、妊娠後にようやくした結婚の話で、「入籍の必要はあるのか」と。
――でも監督からしたら、妊娠後に「入籍の必要はあるのか」と言われた時にはモヤモヤはしなかったのですか?
最初はモヤモヤしましたよ。さすがに妊娠したら入籍するのかなと漠然と思っていたので。その後、入籍婚と事実婚の違いを調べ、私もどちらでもいいかなと思ったのですが、「やっぱり子供のためには入籍をした方がいいかもしれない」ということになり、出産前に入籍しました。私はどうしてもこうしたいというこだわりはないので彼に委ねました。
――判断を委ねていいと思ったのはなぜでしょう?
いやー、私はもう人生の半分生きてますからね。彼の選択を優先しますよ。単純に12歳も年上の女性から結婚!結婚!と迫られたら怖いでしょうし(笑)。
彼は出会った当初から私の活動に肯定的で応援してくれてますし、こんな私や子供のことを大事に考えてくれるありがたい存在です。感謝顔射です。それがすべてだったので、書類上の入籍婚か事実婚かはどちらでもよいです。