90年代デビューのTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT、
SUPERCAR、ナンバーガールのラストソング


THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(1991―2003)
ラストソング「世界の終わり」

人気絶頂期の2003年9月1日に、突如解散を正式発表したミッシェル・ガン・エレファントは、その後の1ヶ月余りで全国ラストツアーを敢行。10月11日に幕張メッセでおこなった最終ライブは、3万7000人もの観客を動員した。
ラストソング「世界の終わり」は1996年に発表したデビューシングルにしてバンドの代表曲。バンドの始まりも終わりも“世界の終わり”というのは、なんともミッシェルらしい感じがする。

SUPERCAR(1995―2005)
ラストソング「Trip Sky」


ジーザス&メリーチェインやライドを彷彿とさせる轟音ギターサウンドでデビューし、徐々にエレクトロテイストを取り入れて進化していったスーパーカーは、2005年2月26日、東京・新木場のスタジオコーストでおこなったラストライブをもって解散。

最後の最後までMCをまったくおこなわず、シューゲイザーらしい態度を保ったまま去っていった彼らのラストソングは、1998年発表のデビューアルバム『スリーアウトチェンジ』に収録されている「Trip Sky」。ハウリングギターの轟音と幻想的なメロディが印象的な曲で、最後は突如として静寂が訪れる展開。このバンドのあり方そのものを表しているようだ。

いきなりラストソング! キャロル、RC、ブルーハーツ…(俺的)伝説のバンドが、最後の最後にライブで演奏した曲は何だったのか_4
『スリーアウトチェンジ』(CD)/SUPERCAR

ナンバーガール(1995―2002)
ラストソング「IGGY POP FAN CLUB」
同(2019―2022)
ラストソング「透明少女」


2002年9月に解散を表明したナンバーガール。同年11月30日に札幌PENNY LANE24でおこなわれたラストライブは、1997年リリースのファーストアルバム『SCHOOL GIRL BYE BYE』に収められた名曲「OMOIDE IN MY HEAD」からの「IGGY POP FAN CLUB」という流れで締めくくった。

2019年には再結成したが、2022年12月11日に横浜のぴあアリーナMMでおこなわれたライブを持って再解散。ラストソング「透明少女」は1995年に発売されたデビューシングルで、ライブではもっとも盛り上がる曲だ。

いきなりラストソング! キャロル、RC、ブルーハーツ…(俺的)伝説のバンドが、最後の最後にライブで演奏した曲は何だったのか_5
『サッポロOMOIDE IN MY HEAD状態』(DVD)/ナンバーガール