第5位:『レッド・ステイト』(2011年)

【洗脳注意】オウム真理教、旧統一教会にも劣らぬ怖すぎるカルト宗教映画ベスト5_1
すべての画像を見る

1本目はあの『Mr.タスク』(2014年)やヴュー・アスキューニバースで名高いケヴィン・スミス監督作、『レッド・ステイト』(2011年)。

キリスト教超保守主義者として悪名高き、アビー・クーパー牧師が幅を利かせている、とある州。その地ではクーパー牧師主導の下、「美人局を使って町に潜む〝悪魔〟をおびき出し、手当たり次第に処刑する」というおぞましい連続殺人が行われていた。

出会い系サイト経由でクーパー牧師の罠に落ち、教会に捕らえられてしまった、男子高校生3人。一方で、クーパー牧師の暴走を察知した地元保安官は、特殊部隊を要請。だが度重なるトラブルと自己保身の判断から、現場に到着した特殊部隊は任務を〝関係者の抹殺〟に切り替えてしまい……。

ブランチ・ダビディアンおよびウエストボロ・バプティスト教会をモデルにしたと推測される、ブラックユーモアたっぷりのコメディ映画。特に序盤、あまりに直球で極端な差別発言を連発し、自らの正義を訴えるクーパー牧師の言動には、顔をしかめざるを得まい。

対する特殊部隊も横暴で、不始末のもみ消しを図るなど、クーパー牧師同様、善人とは言い難い。作品としては非常に面白いが、冷笑的な社会風刺の多さはやはり見る人を選ぶだろう。