スピード違反の謝罪会見が、突然の“引退表明”の場に
「生き急いでいるといえば山本太郎なんですけれども、スピード違反という法令違反までして生き急いではならないと。当たり前の話なんですけれども、大幅な速度超過を行なったことに関して私自身反省をしています」
9日夜、「スピード違反について」と題した会見で山本氏は、つかみを入れながら党に処分された自身の速度超過問題から話を始めた。
「山本氏は昨年10月9日、大分市内の東九州自動車道で制限速度を69キロ上回る速度でレンタカーを走行させたところを摘発され、道路交通法違反の罪で罰金9万円の略式命令と90日の運転免許停止処分になりました。この事実を党は今月3日、山本ジョージ幹事長による厳重注意処分が行われたことと合わせて発表しており、太郎氏本人は9日の会見で初めて謝罪しました」(政治部記者)
予想外だったのは山本氏が続けて、
「わたくし山本太郎はれいわ新選組の代表を辞任します。国会で活動する国政政党の代表、そして自分自身も国会議員を目指すという取り組みから山本太郎は引退します。その理由はですね、速度超過だけではございません。私自身の健康問題という部分もあります」と言い始めたことだ。
山本氏は衆院解散前の1月21日、“血液のがん”とされる多発性骨髄腫の“一歩手前”と診断されたことを発表し、参議院議員を辞職したが、今度は政界から身を引くという。
その理由に検査の数値が悪いことを挙げた山本氏は、健康を取り戻すことが「優先順位の第1位」だと説明。そのうえで、「山本太郎という過去の異物が横たわるということはあってはならない」と述べ、執行部を解散・解任し、7月31日に新代表選挙を行ない、党名も変更することを役員会で決めたと発表した。
2019年4月に当時参議院議員だった山本氏が立ち上げた党にとって、同氏の引退は党の性格が変わるほどの大事件だ。
さらに会見に同席した大石氏も、
「山本太郎が表の活動を休止しまして約半年間、私が党の表の顔として責任を取ってまいりましたが、結果として、そううまくまとめられませんでした。したがって、私は山本太郎体制の終了とともに党を離れて、それで終わりになります。そのあとのことは、疲れたので休みたいなと思っています」と言い出した。
大石氏を臨時党トップとして戦った2月の総選挙で、れいわは公示前の8議席が1議席になる大敗を喫し、大石氏では山本氏の“代わり”にならないことが浮き彫りになった。とはいえ、山本氏の政治的信条に心酔した最側近で、発信力も大きかった大石氏まで消えれば、党から山本色が薄まるのはさらに早くなるだろう。













