「認知症」と「アルツハイマー病」は何が違う?

「認知症とアルツハイマー病って、何が違うの?」

もしかしたら、混乱している人も多いかもしれません。テレビやニュースで耳にする機会は多いけれど、その正確な関係を理解している人は意外と少ないものです。

認知症とは、記憶や思考、行動に障害が出るなど、脳の様々な機能が障害された結果、日常生活を送ることが困難になった状態を指す「症状の総称」です。

認知症とは「脳の働きがうまくいかなくなって現れる困った状態」そのもののことだと思ってください。

写真はイメージです(写真/Shutterstock)
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認知症の原因となる病気はいくつか存在します。

たとえば、「脳血管性認知症」です。

脳梗塞や脳出血のように、脳に酸素や栄養を運ぶ血管が詰まったり破れたりすることで脳神経細胞が死滅し、認知症を発症するケースです。

脳血管障害は突然、劇的に発症することが多いのが特徴です。

一方で、私たちの脳の中で、まるで記憶の地図が少しずつぼやけていくかのように緩やかに、そして着実に記憶能力が失われていく病気が「アルツハイマー病」です。

認知症の原因としていちばん有名であり、最も多くの患者さんに影響を及ぼしているのがアルツハイマー病です。

認知症の症状を呈する患者さんの7割もの人が、アルツハイマー病を患っていると言われています。