「金太郎、報復される。」(集英社文庫・コミック版5巻収録)

不正を暴いた相手には“爆弾”攻撃

『サラリーマン金太郎』第46話は、河北市の公共工事をめぐる争いが、一気に“そこまでやるのかよ!?”という領域に突入する回だ。

金太郎たちが入札の不正を暴き、河北市の談合のカラクリは白日の下にさらされた。だが、相手の北東総建はそこで引き下がらない。むしろ正体が見えそうになったからこそ、ヤマト建設を力ずくで黙らせようとする。

そのやり方が、まさかの“爆弾攻撃”である。

まず狙われたのは伊郷。娘からの届け物を装った速達を開けた瞬間、爆発が起きる。さらにほぼ同時に、青葉家にも竜太あての絵本が届く。しかもそれが、いかにも子どもが喜びそうな立体絵本。そんなもの、開けるに決まってる。読んでいるこっちも「やばい、やめろ、開けるな!」となる展開だ。

金太郎は伊郷の一件から嫌な予感を抱き、青葉家に届いた郵便物の開封を止めようとしていた。だが、その電話の最中に青葉家でも爆発。さっきまで“公共工事の争い”だったはずの話が、一気に命のやりとりへ変わってしまう。

北東がここまでやるのには理由がある。北東側は120億円規模の新庁舎計画にすべてを賭けており、そのために邪魔なヤマト建設を本気で潰しにきているのだ。つまりこの爆弾は、逆上した嫌がらせではなく、利権を守るための露骨すぎる脅しなのである。

それにしても、談合を暴かれた次の一手が爆弾とは。しかも子どもまで巻き込もうとするのだから、さすがにやり方がエグすぎる。

果たして伊郷や竜太は無事なのか。そしてここまで喧嘩を売られた金太郎は、どう出るのか。続きが気になって仕方なくなる一話である。