10年・10作目で卒業を決めた理由

――改めて、今シーズンで卒業を決めた理由を教えてください。

坂東工さん(以下、同) 今回のファイナルローズセレモニー(最後の1人を選ぶ儀式)で、4代目バチェロレッテの平松里菜さんが現れた瞬間、自分の気持ちが「完了した」と感じたんです。

――「気持ちが完了した」とは、具体的にどういう感覚ですか?

その瞬間に、これまでのいろんな出来事が一気に思い返されてきて。ほんの一瞬、司会進行役としての役割を忘れてしまったんですよ。0.5秒ぐらいなんですけど、「あ、やばい」って(笑)。でも同時に、「ああ、僕はこの瞬間を見るためにやってきたんだな」と、腑に落ちたんです。

――その実感が、卒業の決断につながった?

そうですね。その感覚を持ったまま続けていくと、どこか惰性になってしまう気がして。この“リアルな区切り”を大事にしたいと思って、「ここでピリオドを打とう」と決めました。

――では、10年・10シーズンという節目をあらかじめ意識していたわけではない?

まったくありませんでした。あくまで、その瞬間が訪れたからこそ決めたという感覚です。気持ちが完了すると、本当に言葉が出なくなるんですよね。

――たとえると、どんな状態に近いのでしょう?

例えば、長く付き合った相手と別れるときに、「お互いよかったね」と言い合うような終わり方ってあるじゃないですか。良いことも悪いことも全部受け入れたうえで、「次に進もう」と思えるような…そんな感覚に近かったですね。

『バチェラー』&『バチェロレッテ』シリーズ10作目で卒業を決めた坂東工さん
『バチェラー』&『バチェロレッテ』シリーズ10作目で卒業を決めた坂東工さん
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