辞退者が続出したバチェロレッテ3
超ハイスペックな男性を複数人の女性が取り合う恋愛リアリティ番組『バチェラー』の、男女逆転版として企画されたのが『バチェロレッテ』。世界的な人気を誇るこの番組フォーマットで、日本版の初代バチェロレッテになったのが福田萌子さんだ。
福田さんをめぐる男性たちのバトルは熾烈を極めて、特に最後の3人に残った男性はそれぞれ最高の名シーンを作り、数ある『バチェラー・ジャパン』『バチェロレッテ・ジャパン』のシーズンの中でも特に、魅力的なエピソードとなって今も語り継がれている。
制作費がすさまじく、ほかの恋愛リアリティ番組とは一線を画すバチェラーシリーズだけに、今回の『バチェロレッテ3』にも当然期待の声は多かった。しかしその内容は、残念ながら視聴者の期待するものではなかった……。
はっきり言って、これまでバチェラーシリーズの配信中にネットが荒れなかったことはなく、毎回、出演者の誰かしらの言動が何かしらの炎上を起こしているが、今シーズンの炎上に関しては次元が違う。そもそも、番組の企画が成り立たないような事態に陥っているのだ。
というのも、バチェラー・バチェロレッテの両シリーズに共通しているのは、一人のハイスぺな男・女を射止めるために、参加者が死に物狂いでアピールを繰り返すが、今回のシリーズではそういった様子がほとんどなかった。
さらには、過去のシリーズで“ごくまれ”に発生していた辞退者が、今回のシーズンでは続出。1シーズンで複数名の辞退希望者が出るのはこれまでの例にない。
SNS上では〈バチェロレッテ3かわいそうすぎる 見てられないー〉〈今回のバチェロレッテかわいそうだわ 男が悪すぎだろ〉〈今回まじでヒドい… 番組成立せんレベルちゃう? これ男側の情熱が全然無さすぎ〉といった声があがり、この異常事態を受けて、過去のシリーズ参加者から苦言が出るほか、今回のシリーズの参加者がSNS上で謝罪コメントを発表するなどしている。
こうなった原因は結局、参加者の男性がバチェロレッテ・武井亜樹さんのことを好きになれず、猛アピールするまでの気持ちになれなかったことが理由だろう。人間なのだから、急に目の前に現れた相手を好きになれと言われても、難しいのはもちろんわかる。しかし、今までのシリーズではその点に関してはそこまで問題にならず、番組が進められていた。なぜ今回だけ、そんなことが起こってしまったのか。
これまでシリーズを視聴し、的確な考察や感想がSNSでたびたび話題になる、総合商社勤務のみつきさん(@hitorigototw1)に、今回のシリーズの問題点を分析してもらった。