意に沿わない人物を更迭するのか否か

総選挙の大勝で「高市一強時代」が到来したとはいえ、直近の地方選で自民支援候補が3連敗し、内閣支持率が下落フェーズに入っていることも気がかりだ。

党内では武田良太元総務相が新しい政策集団を作り、林芳正総務相や岸田文雄元首相らの側近たちも勉強会を重ねる。これらの動きは「ポスト高市」をにらんだものと受けとめられて当然だろう。

目下の注目は、今秋に予定される内閣改造・党役員人事だ。これまで麻生派の重要ポスト獲得が目立ってきたが、足元の「微妙な距離」を反映した人事が断行されるのか。

さらに首相が悲願とする消費税減税や憲法改正などをめぐり、意に沿わない人物を更迭するのか否かに注目が集まる。この人事次第で、首相と麻生副総裁らの距離が変化していく可能性は高いだろう。

来年には4年に1度の統一地方選が待ち構えており、今後も地方での選挙敗北が続くようであれば、高い内閣支持率を維持できたとしても「高市首相の下では戦えない」という声が出ないとも限らない。

その時、麻生副総裁や石井参院幹事長らはどのように動くのか。精力的に仕事をこなす一方、歴代宰相と比べて早い時間に首相公邸へ帰る高市氏にとっては耳障りかもしれないが、「盛者必衰」という言葉がそろそろ浮かんできそうな永田町である。

文/竹橋大吉