「『何かが起こってからどうするか』では遅すぎます」
さらに、同担当者によれば、最近発生している海の事故はいずれも波浪注意報が発令されているなかで起こったものだという。
「最近でも、船の転覆や、ダイバー、SUP(スタンドアップパドル・海のスポーツの一種)のプレイヤーが流される事故が相次いでいますが、いずれのケースでも波浪注意報が出ていました。
『注意報だから、注意していれば大丈夫だろう』といった思い違いをしている方もいるのではないでしょうか。
例えば最近の辺野古の事故の場合でいえば、一般的に外洋の場合は波浪注意報が出ると2.5から3メートル程度の波が予想されます。
その高さの波を小型のボートが横から受ければ一度で転覆するおそれがありますし、SUPも同様です。『なぜ注意報が出ているのか』という意味を改めて認識していただきたいと思います。
子どもにワイルドな経験をさせたいという気持ちは理解できますが、それは何かあったときに救助できる体制が整っている場所で行なうことが大原則です」
最後に、担当者は改めて事故防止の重要性を強調した。
「海での事故は、転落や溺水が起こった後に『どうすれば助かるか』という対処法では、100%助かるということはありえません。だからこそ、事故をいかに未然に防ぐか。それが最も重要です。
消波ブロックについても同様で、そうした場所には立ち入らないことが最大の事故防止策です。『何かが起こってからどうするか』では遅すぎる――その点を強く訴えたいです」
海は常に危険と隣り合わせの場所だ。相次ぐ事故を教訓に、その危険性を正しく理解し、備えることが何より重要だ。消波ブロックの上には立ち入ってはならない。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班













