早く治して、早く学校に復帰しなきゃ

「左膝が痛いなと思ったのは昨年の6月末くらいでした」

と、自身の身体に生じた違和感から話し始めてくれたひゅうがさん。

「僕が通っていた高校は、陸上自衛隊の高等工科学校。部活で柔道をやっていましたし、『行軍』という重い荷物を背負い、銃を携行して、25kmをひたすら歩くという訓練もやっていたので、病気というよりは、『ケガかな?』ぐらいだと思いました。湿布を貼って様子をみていたんですが、なかなか治らない。整形外科に行ったのは、(昨年の)7月末でした」

初診の医師が下した診断は、筋肉損傷。処方されたのは湿布だったという。しかし、だんだんと夜も眠れないほどの痛みになり、どんどん悪化していった。8月末に別の整形外科を受診すると、(レントゲンを見て)『白いモヤモヤがある』と大学病院を紹介されたという。

陸上自衛隊の高等工科学校でのひゅうがさん(写真/本人提供)
陸上自衛隊の高等工科学校でのひゅうがさん(写真/本人提供)
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「行ってみると『おそらく骨肉腫。だけど腫瘍には良性か悪性があるから、生検をしてみないと診断ができない』と言われ、その日一気にいろんな検査を受けました。生検のために入院もしました」

1週間後の9月4日、「ステージ4の骨肉腫」と診断された。

「この病気についてや治療方針など、医師からいろいろと説明されましたが、(同席した)家族も全然イメージできなくてポカンとしていたと思います。

僕が思ったことは『がんなんだ』くらい。骨肉腫って言葉は聞いたことはあったけど、1か月ぐらいで治るものかと勝手にイメージしていました。だから、いちばん気になったのは学校のこと。早く治して、早く学校に復帰しなきゃと思いました」