「目黒川の桜って今こんな感じなの?」

3月下旬の中目黒駅。平日でも駅には人がごった返し、駅中のエスカレーターや出口すぐの信号など、いたるところに警備員が配備されていた。

人の流れは、桜並木で有名な目黒川へと続いている。川沿いでは満開の桜が咲き誇り、圧巻の景色が広がっていた。たくさんの人が足を止めて写真を撮っており、日本人だけでなく外国人観光客の姿も多く見られた。

一方で、そんな美しい景色に似つかわしくないものもある。人気スポットの日の出橋には「滞留禁止」「一方通行」と書かれた横断幕が掲げられ、景色を遮っていた。本来なら、川沿いの桜を一望できるはずの場所がふさがれているのだ。

今年から使用されている横断幕(撮影/集英社オンライン、以下同)
今年から使用されている横断幕(撮影/集英社オンライン、以下同)
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さらに橋の上では、警備員がしきりに「立ち止まらないでください」「一方通行です」と呼びかけ、歩行を促していた。川沿いを歩いてみると、ベンチなどにはロープが張られ、実質的に立ち入りや利用ができない状態になっている。

満開の桜がつくる華やかな景色とは対照的に、響き続ける警備員の声や、視界に入る規制用の横断幕、ロープ。SNS上では、こうした状況に戸惑う声も上がっていた。

「警備員さんの注意がうるさい…イラっとする」
「目黒川の桜って今こんな感じなの? 何か嫌な世の中になってしまったねぇ…」
「目黒川のお花見エグいな。ロープに柵とかもう見せる気ないやん」
「花見と言ったら目黒川に毎年行ってたけど、ここ数年は外国人や田舎からの観光客の民度の低さと警備員の腹立つ案内のせいで、美しい桜が台無し。もう二度と行くことは無いだろうな」

桜の名所で知られる目黒川で、なぜここまでの対策が必要になっているのか。目黒区道路公園課の担当者に話を聞いた。

橋には警備員が常駐
橋には警備員が常駐

「滞留防止のために、このような措置をとっています。横断幕の設置に関しては、今年度が初めてです。目黒川沿いにかかる橋の中でも、横断幕を設置している日の出橋は、どうしても人が集中する場所です。

滞留が多くなってしまう箇所なので、今回、警備員による誘導と併せて横断幕を設置し、雑踏対策をさせていただいています」(目黒区道路公園課担当者、以下同)