アニメーションで見る亡くなった方々の最後の行動

15年の節目を迎えた今年、2月13日、東京大学大学院の渡邉英徳研究室と岩手日報社が共同制作した東日本大震災に関するデジタルアーカイブ『忘れない~震災犠牲者の行動記録』がリニューアルされた。

同デジタルアーカイブは、岩手県における震災犠牲者の地震発生時から津波襲来時までの避難行動を地図上で再現・分析したものだ。亡くなった人たちの最後の行動をデジタルアーカイブとして記録する取り組みで、アイコンひとりひとりに名前を付けて記録されている。

例えば、マップを陸前高田市に移すと、赤い丸と青い丸がその場にとどまったり、猛スピードで移動したりしている。

青い丸のひとつをクリックしてみると、「市都市計画課に勤務して1年目だった。地震後は外で市民を市役所などに避難誘導していたとみられる」と表示された。

亡くなった人々の最後の行動をアニメーション化している(画像/渡邉英徳氏より提供)
亡くなった人々の最後の行動をアニメーション化している(画像/渡邉英徳氏より提供)
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赤い丸をクリックすると、「自宅で地震に遭い、3時ごろB&G海洋センタープールへ出勤。生徒を車に乗せて市民会館へ避難し被災した」と表示された。

大船渡市にマップを移す。同じ場所で重なるように赤い丸と青い丸が表示されている。

「認知症で寝たきりの状態。入所する施設は決まっていたが、息子の仕事が自宅待機状態だったため『その間だけは自宅で一緒にいたい』と息子が介護していた」

「地震直後は近所のおばの家に行き、家の状態を確認し、自宅に戻った。おばに額などが落ちているので注意するようにと話し、自分の母親が寝たきりのため自宅に戻り、親子で流された」

やるせない気持ちになるが、アーカイブでは2011年3月11日午後2時46分の地震発生時から津波襲来時まで、犠牲者がどこにいたのかを立体的な航空写真や地図と組み合わせて表示している。