「ぶっちゃけ、住んじゃえば都っしょ」

――なぜ新たな人生の舞台に“山暮らし”を選んだのでしょうか。

岩本紗也加(以下同)
 私はADHDやパニック障害、不安障害があるなかで東京に暮らしていて、情報量の多さに疲れていたんです。

15年も住んでいたので、自分を騙しながらでも生きていけたというか、麻痺した状態に慣れていたんだと思います。けど、ある日突然パッと「あ、山住もう」って思って、今の旦那に相談したんです。

本当はお互いの地元である福島が一番よかったんですけど、東京から電車でなんとか行ける範囲で探しました。Googleマップで見た時に、緑がいっぱいの場所にしか住みたくなくて。

全く知らない土地だったんですけど、「ぶっちゃけ、住んじゃえば都っしょ」みたいな。そこから旦那にいろいろ調べてもらって、今の家に出合いました。

取材に答えてくれた「うさたにパイセン」こと岩本紗也加さん(撮影/集英社オンライン)
取材に答えてくれた「うさたにパイセン」こと岩本紗也加さん(撮影/集英社オンライン)
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――15年間暮らした東京を離れることに、迷いはありませんでしたか。

東京で15年間いろんなことを学んできたし、挑戦し続けてきたので、自分の中では区切りがついていました。もっと成長するには、全く違う場所に行かないと、自分のためにならないと思ったんです。

私も旦那も、もともとバックパッカー経験があり、価値観もほぼ一緒なので、「冒険行くしかないよね」みたいな感じです。

あえて知り合いのいない田舎を選ぶことで、人間関係も仕事も、本当に必要なことだけが残ればいいなって思っているので、“東京で学んできたことを持って、こっちに来た”という感覚です。

岩本紗也加さんの夫・しぶやゆうきさんとのツーショット(写真/本人提供)
岩本紗也加さんの夫・しぶやゆうきさんとのツーショット(写真/本人提供)

――移住を決めた時点で、しぶやさんとは結婚を前提にお付き合いされていたんですか。

そうです。そもそも、東京で子どもを産むことは考えていませんでした。

移住を考えていた頃、夢に子どもが2回出てきたことがあって、「もしかしたら、すぐ来るんじゃない?」みたいな話をしていたんです。「これは出産に向けた準備期間なのかも」って、勝手に思っていました。

実際、引っ越しの準備がほぼ終わった頃に妊娠がわかったので、タイミングが良かったです。

移住の準備が終わった頃に妊娠が発覚した岩本紗也加さん(写真/本人提供)
移住の準備が終わった頃に妊娠が発覚した岩本紗也加さん(写真/本人提供)