強固なはずの組織票をまとめきれずに流出

まず自民党支持層の動向について、馳氏は6割以上を固めたものの、逆に言えば残りの層をまとめきれず、山野氏が3割以上の支持を獲得した。報道では、馳氏の足元の支持が一定数、山野氏にも流れた状況であったと指摘されている。

イラン攻撃開始直後に馳氏の応援で石川入りしたことについて国会で厳しく問われた高市首相(本人Xより)
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さらに日本維新の会は党として馳氏を推薦したにもかかわらず、出口調査では山野氏が6割近くの支持を固め、推薦したはずの馳氏を上回る結果となった。加えて、立憲民主党と公明党が自主投票とした中道改革連合の支持層では、山野氏が7割弱を固めた。

そして勝敗の鍵を握る、支持する政党のない無党派層においても、山野氏が6割近くの支持を固めるに至った。

約340団体の推薦を受け、巨大な組織戦を展開した馳氏に対し、山野氏はボランティアを核とした市民参加型の運動を展開したと朝日新聞は報じている。強固なはずの組織票をまとめきれずに流出したうえ、無党派層の大きな支持が新人の山野氏へと向かったことが、現職敗北の致命傷となったのである。

文/小倉健一