デビューから10年目、突然の歌手活動引退

デビューから10年目、ちょうど30歳になる年に、愛内は一度歌手活動を引退する。引退した心境について彼女はこう語る。

「幼少期のころから甲状腺の持病があって、その症状が悪化してきてしまったことが原因です。症状が悪化した背景には、当時メンタル的に弱ってしまっていたことも関係していたんじゃないかと今になって思います。

私はもともとそんなに長く歌手活動をするつもりはなかったんです。若いうちにデビューして活躍して、華があるうちに引退したいと思っていたので、25歳を迎えてからは“これからの人生どうしていこう”と漠然と悩んでいました。

2000年にデビューした愛内里菜さん
2000年にデビューした愛内里菜さん
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こういったモヤモヤした気持ちが自然と身体にも影響してしまったのか、レコーディング中に声が出なかったり、納得のいくクオリティの歌声にならなかったりといったことが多くなっていきました。

10代の時から歌手しかしてこなかった自分を振り返り、“自分が他になにかやりたいことってないのかな”と、歌手以外の自分に興味が出たことで、30歳という節目に引退を決めました」

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“活動休止”ではなく“引退”に踏み切ったのには、彼女なりの理由があった。

「もちろん休むという選択肢も考えましたが、私の性格上、“休んでいる間に自分の居場所がなくなるんじゃないか”とか、余計なことを気にして考えちゃうだろうなと思ったので、ここは覚悟を決めて歌手からは離れる決断をしなきゃいけないと感じていました。

歌手としての自分をスパッといったん切り離した時に、何が残るんだろうという興味の方が強かったので、当時は歌手に戻るつもりもありませんでした。新たに見つけた道を進んでいくことも、自分の人生にとっては大事だと思っていたのです」