深夜徘徊、自殺未遂も…日常を奪われた2年間
この話し合いの2か月後となる2024年10月に示談交渉をするも破談し、吉田さんは2025年4月に訴訟を開始した。
「2026年3月3日に口頭弁論の予定でしたが、Aの弁護士から期日変更申立書が出て5月に延期になりました。あの2024年の8月の悪夢の日から私は不眠や鬱になり、夜中に徘徊したり自殺未遂まで起こしてしまいました。
母の支えがなければ生きてこられませんでした。義人にも心配をかけてしまいましたし。Aの身勝手な行動で1年半以上も日常生活が送れず傷病手当をいただきながらなんとか暮らしていましたが、体調が戻らず10年勤めた会社を退職せざるを得なくなりました」
さらに義人くんも心に大きな傷を負った。母と共に取材を受けた義人くんはこう言う。
「僕ら何も悪いことをしていないのに一時期はご飯を食べられない、眠れない状態になりました。しばらくは“不倫”という文字を見るとお母さんも僕もパニックになりました。元気なお母さんを返してほしい。
それにAは僕の習いごとの友だちにも会って『義人のお母さんの彼氏です』なんて言ってて、その子らになんて説明したらいいのか。
Aが『俺の子どもに義人のオモチャをあげたい』というから泣く泣く譲ったものを勝手に捨てて、さらに弁護士を通じて『(オモチャは妻が)供養した』と言ってきたことには腹が立ちました。
看護師なのに生きてる僕の私物を供養したなどと表現することが信じられないです。本当にAは何がしたかったんですか。大人でこんな人がいるなんて信じられません」
義人くんは「お母さんは僕を育てるために必死に働く日々だから再婚したらそれが少し楽になると思ったし、いい人ならぜひ再婚してほしいと思ってた」と言う。
「もう再婚への思いはなくなりました。早く訴訟を終えて義人と共に前を向いて生きていきたいです」
再婚へ前を向く女性を傷つけたのはもちろん、なによりも今回の独身偽装は、未成年の少年の心に深い傷をつけた罪は重い。
取材・文/河合桃子 集英社オンライン編集部ニュース














