所属タレントの悩みが背中を押した
——逆に今回、40歳を機に改めて年齢公表を決断した理由は何ですか。
3年前に芸能事務所を立ち上げたことが大きかったです。所属タレントの相談を受ける中で、20代後半の子たちが「次の仕事をどうしよう」「在宅でできる仕事はないか」と悩んでいる姿を見ました。自分が同じ年齢のときと変わらない状況に、愕然としました。
オーディション書類を見る立場になり、年齢制限の現実も改めて知りました。適任だと思っても、3、4歳違うだけで応募できないこともある。面接では「何歳までできますか」「学生のうちだけですよね」と聞かれることもあり、将来性のない仕事と思われている現実を感じましたね。
——それで公表に踏み切ったのですね。
はい。40歳でも現役で活動していると知ってもらえれば、20代後半はまだ引退には早いと伝えられるのではないかと思いました。自分の仕事が減る可能性もありましたが、後輩たちのためになるならそのほうがいいかなと。若い世代に「まだ続けていい」と示したかったです。
——スポンサーの反応はいかがでしたか。
事前に仕事先へ相談しました。返ってきたのは想像以上に前向きな言葉でした。ある企業からは「年齢は関係ない」と直接言っていただき、うれしかったです。
——公表後の反響は?
同業者から「まだ頑張ろうと思えた」「やめるのを思いとどまった」と言われたことが印象的でした。会社員や専業主婦の方からも反応があり、年齢に悩む女性が多いことを改めて実感しました。
——否定的な声はありましたか。
覚悟はしていましたが、実際には想像より応援の声のほうが多く救われました。しばらくは会う人ごとに声をかけてもらいました。ただ、これまでタメ口だった人たちが、40歳だと知って急に敬語になりました。それは少し寂しかったですね(笑)。













