村井邦彦が見抜いた高校時代のユーミンの才能

1966年のビートルズの来日公演から数年ほどが経過した頃、「ニュー・ミュージック」と呼ばれる歌が日本で登場してきた。

マスメディアの一部で使われ始めたその言葉は、「サウンドからも歌詞からも“新しさ”を感じさせる日本語の歌」というような意味だった。

それまではフォークあるいはロックというジャンルに分けられていた。ところが1972年から73年にかけて、新しいタイプの歌が出てきた。

アコースティックギター2本とウッドベースなのに、ソウルやブルースを感じさせるRCサクセション。ビートルズやボブ・ディランの影響を感じさせる井上陽水。スターのオーラを放っていた吉田拓郎のポップな曲などには、「ニュー・ミュージック」と呼ぶに値する“新しさ”があった。