忌野清志郎が気が合うと思った「アンドレ・カンドレ」

1969年に「アンドレ・カンドレ」という名前で登場した井上陽水。デビュー曲は『カンドレ・マンドレ』というタイトルだった。発表されたその当時は変な芸名だったし、曲のタイトルもかなり変な感じがした。

少し前に爆発的にヒットしていた“変な歌”である、ザ・フォーク・クルセダーズの『帰ってきたヨッパライ』を聴いて、井上陽水は自分にもできると思ったので、『カンドレ・マンドレ』という曲を作ったと述べたことがある。

だが、上質なポップ・ミュージックだったデビュー曲も、残念ながら発表当時はまったく世の中に受け入れられなかった。

1969年9月1日に発売された井上陽水のデビュー曲『カンドレ・マンドレ』(CBS. SONY)のジャケット
1969年9月1日に発売された井上陽水のデビュー曲『カンドレ・マンドレ』(CBS. SONY)のジャケット
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最近になって本人は「若気の至りっていうのは怖いよね(笑)」と話しているが、そのどこか普通ではないネーミングには、井上陽水という表現者が持っている美意識と恥じらいが潜んでいる。