2年間だけ日本のグループサウンズ(GS)にも夢中になった少女

東京・八王子の「荒井呉服店」の次女として生まれた荒井由実(ユーミン)は、音楽が大好きな赤ちゃんだった。

おむつを付けている頃からマンボを踊って可愛がられ、小学生になってからはザ・ピーナッツや坂本九などのポップスを歌って周りの人たちを喜ばせた。

そしてピアノと三味線を習い始めたことから、いっそう音楽に親しむようになっていった。

老舗だった呉服店を営んでいた荒井家には、家族ぐるみの付き合いをしていた米軍兵士の一家がいた。