SMAPよりもCDを多く売った嵐
また、近年のエンタメ業界において、嵐は数々の伝説的な記録を打ち立てている。
2018年から2019年にわたって行なわれた20周年記念ツアー「ARASHI Anniversary Tour 5×20」では、合計50公演で日本史上最大の累計237.5万人の動員を記録。ライブ映画の「ARASHI Anniversary Tour 5×20 FILM “Record of Memories”」は45.5億円もの興行収入を記録した。2021年度の実写映画ランキング1位を獲得している。
シングルとアルバムの総売上枚数は4343万枚で、男性グループでは歴代3位だ。DVD・Blu-rayの総売上枚数1683万枚は、全アーティストの中で歴代トップを獲得している。
しかし、多くの記録を塗り替えてきた嵐だが、国民的なブレイクを果たすまでには時間を要した。苦労した下積み時代が長かった分、ファンとの交流を大切にしてきたグループだ。
その精神は今も保たれており、ファンとの間で強い連帯感が生まれている。新規加入会員に対してラストツアーの購入権が付与されなかったことからも、既存のファンを大切にしている様子がうかがえる。
活動終了は残念だが、最初は名もなき小さなつぼみだった嵐が、最後のツアーで日本中にたくさんのHappinessを咲かせてくれることに期待したい。
取材・文/不破聡 写真/shutterstock












