「もう全てが信じられなくなってしまって…皆様でご判断ください」

番組は視聴者参加型のバラエティで、スタジオを「探偵局」とし、視聴者から寄せられた依頼について探偵局員に扮したタレントが現地調査する内容だ。

38年間放送されている長寿番組のため、老若男女から親しまれており、番組HPの応募フォームへの依頼は全国各地から届くという。

問題となった放送回の依頼者は広島県内に住む6人兄妹の長男だ。その依頼を担当した探偵局員は「霜降り明星」のせいやである。

番組のなかで長男は「0歳児から10歳の妹まで5人の兄弟の面倒を見ながら家事をしているため、探偵局員に長男役を代わってほしい」と依頼した。

取材に応じる阿部さん夫婦(撮影/集英社オンライン)
取材に応じる阿部さん夫婦(撮影/集英社オンライン)
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放送前からSNS上では「ネグレクトではないか」「ヤングケアラーだ」と注目され、放送直後から連日大炎上した。依頼者の両親の職場の住所や自宅がさらされ、元迷惑系YouTuberへずまりゅう奈良市議が職場前へ突撃する様子をXに投稿するなど、家族の日常生活が脅かされている。

実際のところ家族はどんな暮らしぶりなのか。日本中から“ネグレクト夫婦”と罵られ、誹謗中傷の的となってしまった阿部恭宏さん(38)と妻の美佳さん(38)に取材した。

記者が待ち合わせ場所である夫婦の会社を訪ねると、夫は声を震わせこう話した。

「誹謗中傷や嫌がらせが続き、仕事も全てキャンセルしています。もう全てが信じられなくなってしまって、正直あなた方が本当に記者であるかも、いらっしゃるまで疑っていました……。

私たちの長男は決してヤングケアラーではないと思うのですが、連日そんな罵声を受けていると、自信もなくなってきました。私も、妻も家族全員が何もやましいことをしないで生活してますし、顔出しで、ウソ偽りなく話をしますので、皆さまでご判断ください」

インタビュー取材は6時間にも及んだ。途中、依頼者である長男や次男(10)、長女(8)らも参加、子どもたちは「お父さんや、お母さんを傷つけないでほしい」「探偵ナイトスクープがなくならないでほしい」と声をそろえた。