「テレビで芸能人が家を買っていいんだっけ?」
──ヒットコンテンツを生み出す、橋本さんなりのテクニックはあるのでしょうか? 多くの人に受ける企画の生み出し方を教えてください。
テレビ出身のクリエイターの強みとして、マーケティングができることとお伝えしましたが、それと併せて企画力も必要になってきます。『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』の場合、「信頼する相方と一緒に即興コントで勝ち上がりたい」という状況の中で繰り出される、芸人さんたちのものすごい能力や表情が魅力だと思います。その姿は他では観られないもの。誰も観たことのないものです。それを生み出す仕組みを設計できるか、コンテンツの企画を練り上げる力が大事になります。
以前、『24時間テレビ』の中の『有吉ゼミ』の企画として、ヒロミさんに1日で駅をリフォームしてもらったことがあるんです。なんとか無事完成したんですが、それを見た駅を使っている学生さんたちの喜んでいる顔や、やり切ったヒロミさんや職人さんの顔は、テレビで放送したことないほどの鮮烈な印象が残るもので。こうした表情が引き出せるものこそが、いい企画ですね。
『有吉ゼミ』がヒットをしたきっかけは、「坂上忍、家を買う。」というコーナーでした。「テレビで芸能人が家を買っていいんだっけ?」「放送して大丈夫?」みたいな葛藤を抱きながら形にしましたが、企画の中に不安があることこそが、すごく大事なんです。不安がない企画は計算ができているものですから、その時点であまりおもしろくなりません。最後に自分の中にモヤモヤした不安が残るかどうかが、いい企画かどうかの判断の基準になったりしますね。
マーケティングをした上で、でも最後は「きっとこれが観たいんじゃないか」という勘みたいなものに賭ける。めちゃくちゃ怖いし度胸が試されます。
──橋本さんはよく「エンターテインメントで時代を変える」とおっしゃっています。変えたいこととは具体的に?
僕個人の気持ちとしては、クリエイターがやりたいと思うコンテンツをのびのびと作れる時代がいい時代だと思うんです。クリエイティブファーストな世界に世の中が動いていくといいなと思っています。
ちょっと前の時代だと、テレビ局やプラットフォームの狙いが最初にあり、そのお題の中でクリエイターがものを作るというやり方以外は難しかったと思います。でも今はPrime Videoなどの配信プラットフォームやテレビ、YouTubeなど、いろんなコンテンツの出し皿がある。クリエイターが「これをやりたい」と発信したときに、企画を実現できる可能性がたくさんあることは、クリエイターとしてチャンスだなと思います。
『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』にしても、僕とプロデューサーさんの「新しい賞レースを作ろう」という単純な思いから始まっています。面白そうだからやりたいというシンプルなモチベーションこそが、最後までやり切る原動力になりました。
配信コンテンツに強度が求められる時代だからこそ、こうした自分の中から湧き上がるモチベーションを大切にしていきたいですね。クリエイターの熱量がいたる所に充満する、クリエイティブファーストな世の中の方が、いいコンテンツがたくさん生まれるんだろうなあと思います。
取材・文/松山梢
『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ2025』
配信日時:11月21日(金)より毎週金曜 20:00独占配信
話数:全5話11月21日(金):1話&2話(第1ステージ~第3ステージ)
11月28日(金):3話&4話(第4ステージ~第6ステージ)
12月05日(金):5話(決勝)
MC:千鳥(大悟、ノブ)
番組サポーター:林瑠奈
配信プラットフォーム:Prime Video
コピーライト:©2025 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.作品はこちらから↓
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B0FS4SZ76Y/ref=atv_dp_season_select_s2
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