「お笑い、一緒にやろうぜ」

「(相方)ゴリとの出会いですか? 僕が沖縄県内で転校した先の中学ですよ。最初のころはちょっと距離がありましたが、お互いやっぱりお笑いが好きだったのでどんどん仲良くなって。もうひとりの友達と3人で馬鹿なことをいつもやってましたね(笑)」

川ちゃんこと川田広樹が、ゴリとともにお笑いコンビ・ガレッジセールを結成して、今年で30年になる。

「高校は別々でしたが、僕も相方もバイクが大好きで。免許取得後は、よく『ツーリングに行こう』って一緒に遊んでいました」

沖縄でこんがり焼けた川ちゃん 撮影/矢島泰輔
沖縄でこんがり焼けた川ちゃん 撮影/矢島泰輔
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高校卒業後、ゴリは役者を目指して日本大学芸術学部、川田は地元のコンピューターの専門学校にそれぞれ進学した。

「まだWindows95が出る前で。C言語っていうプログラミングなんかを学び、ちゃんと卒業しました。でも今はまったく覚えてないです(笑)。その後はデザインの専門学校へ行ったんです。

お笑いとは全然違うことを勉強していたんですが、やっぱり僕もお笑いが好きなので、別の相方とコンビを組んで、沖縄で“素人お笑い選手権”みたいな番組に出たら、たまたま決勝まで行けて(笑)。『お客さんの前で笑いを取るって気持ちいいな』とは思いましたが、さすがに東京でお笑い芸人になる自信はなかったです」

そんなある日、突然ゴリから電話が…。『お笑い、一緒にやろうぜ』と誘われたという。

「えーー! っていう驚きと嬉しさと(笑)。相方は大学の友達から“お笑いやったほうがいいんじゃない?”と言われ、コンビ組むなら沖縄の人がいいと思って僕に声をかけてくれたそうで。まさかの誘いで、本当にびっくりしました」