神戸新聞は<行政トップとしての資質に欠ける>と報道 

問題はこれだけではない。

「Aさんの告発直後の昨年4月、斎藤氏の命を受け告発者探しをした片山氏が押収したAさんのパソコンの中にあった私的文書の内容を、当時の井ノ本知明総務部長が県議らに触れ回っていたことが県の第三者調査委員会の調べで確認されました。

井ノ本氏は『斎藤、片山両氏の指示でやった』と主張しました。斎藤氏は否定していますが片山氏は井ノ本氏の主張に沿った証言をしています。これを受け、上脇博之神戸学院大教授が地方公務員法の守秘義務違反にあたるとして斎藤、片山、井ノ本の3氏を神戸地検に告発しました。

昨年11月の知事選でも、公選法で違法とされるネットによる選挙運動への報酬支払いを斎藤陣営が行なった疑いがあり、県警と地検はネット広報を担った西宮市のPR会社『merchu』を家宅捜索しています。これも決着がついていません」(地元記者)

地元紙の神戸新聞は6月13日、「(斎藤知事が)行政トップとしての資質に欠けるのは明らかだ」「知事は自ら進退を決断するべきだ」とする社説を掲載した。複数の重大な問題を抱え、地元紙にも退場を迫られた斎藤県政。混乱は拡大の一途をたどっている。

6月12日、県議会での斎藤知事(撮影/集英社オンライン)
6月12日、県議会での斎藤知事(撮影/集英社オンライン)
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取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班