会見で男女関係を否定 党には苦情が殺到

「2017年、指摘を受けた私的な件については、当時の自分の行動、ご指摘を受けた時の対応、極めて未熟だったと心から反省しております。8年前の自分には大変おごりがあったと思います」

6月10日、永田町の衆院第一議員会館で会見に臨んだ山尾氏は、冒頭、過去の不倫報道などをめぐって神妙な面持ちで謝罪した。口調はゆっくりで、立ったまま。かつて「むき出しの好奇心になど屈しない」「記者会見で私は『男女の関係はない』と答えたが、そうしたことを答える必要さえなかった」と不倫報道に反発していた頃からは一転、謙虚に自らの過去の行動を省み、謝罪する姿勢を見せた。

会見する山尾氏(共同通信)
会見する山尾氏(共同通信)
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ただ、会見が始まって不倫報道に関する質問が集中すると、男女の関係にはなかったとの認識は改めて示したものの、「この場で、新しく言葉を紡ぐことをどうかご容赦いただければと思います。いろいろな思いの方がいらっしゃいます」として事実上の“回答拒否”を連発。

不倫相手とされた男性の元妻が自死したとの報道についても「事情を存じ上げません」として自身の思いを語ることはなく、2時間半の会見は終わった。

2017年当時、週刊文春で山尾氏を取材した担当記者は会見を見て呆れていた。

「この期に及んで男女関係(不倫)を認めないどころか、改めて否定するとは山尾さんは変わりませんでしたね……。当時、取材は長期にわたったのですが、山尾さんと弁護士の逢瀬は何度もありました。記事にも書きましたが不倫をしていたのは明らかでした。

さらに記者たちは訴訟対策もかねて山尾さんがホテルに“お泊りデート”をした際、表に出していない確固たる“男女関係の証拠”も持っている。報道後、お相手の家庭が壊れ、元妻が自死しました。それでも今回の会見でウソをつき続けるとは……」