天皇皇后両陛下の視察中に謎のドローン

万が一に備えて、会場には警察と消防の詰め所が存在し、24時間対応に当たっている。

「大阪市内から夢洲に駆けつけるのには20分くらいかかってしまうこともあって、会場には消防車や救急車が配備されています。万博は秋まで続きますから、夏の熱中症にも警戒しています」(消防関係者)

万博といえば、国内外から要人が訪れることもあり、警察と消防が一体となってテロ対策の訓練も実施している。そんななか、天皇皇后両陛下が万博を視察するさなか、許可されていない“謎”のドローンが会場上空を飛ぶ事件もあった。

「11日の夕方、会場内で警戒中の警察官が中国パビリオンのあたりでドローンの飛行を発見し、ドローンを操縦していたとみられる中国籍の男性を確保しました。ドローンは墜落することなく、パビリオンなどの施設や地上にいる人に被害はなかったとのことです。

また危険物などの積載もなかったようで、府警の調べでは悪質性はないとのことです。この日は天皇皇后両陛下が昼から万博会場を見学されており、報道機関の間で緊張が走りました」(社会部記者)

写真はイメージです(写真/Shutterstock)
写真はイメージです(写真/Shutterstock)

万博を巡っては、テロ対策などとして大阪府の条例により、会場の夢洲やその周辺約1キロ以内で無許可のドローンの飛行を禁じており、違反した場合は1年以下の拘禁または50万円以下の罰金が科せられる。

ドローンは万博テストラン中であり、なおかつ警察官がすぐに発見できたため、民間人への影響はなかった。