爆発の恐れがある夢洲で火災騒ぎも発生 

4月13日の開幕日には11万9000人の来場者が訪れた大阪・関西万博だが、開幕前から不安視されていたのが、メタンガスの発生だ。

万博のリハーサル「テストラン」の最終日だった6日に、会場内の一角でメタンガスが検知されており、一時は着火すれば爆発の恐れがある濃度を超えていた。

万博会場の夢洲は人工島で、廃棄物などによる埋め立てが原因でメタンガスが発生しているのだ。

2023年頃の大阪・夢洲(写真/Shutterstock)
2023年頃の大阪・夢洲(写真/Shutterstock)
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昨年3月に行われた会場内のトイレ工事で、溶接の火花がメタンガスに引火する爆発事故が発生。大阪府は小中学生を万博に無料招待する事業を始めているが、万が一の爆発を懸念して、直前に取りやめる学校も出てきているのが実情だ。

そんな危険性を抱えた万博。開幕初日には火災騒ぎも発生し、一時騒然とした。初日に万博を取材していた記者はこう語る。

「午後に会場内で『煙が出ている』と通報がありました。通報があったのは、万博グッズを販売しているオフィシャルストアのそばで、消防車や救急車など10台以上が駆けつける騒ぎとなりました。幸い、火や煙はなく、火災ではないと確認されました」

開幕日は11万9000人が来場。万博会場の入場口東ゲート前の長蛇の列(写真/集英社オンライン)
開幕日は11万9000人が来場。万博会場の入場口東ゲート前の長蛇の列(写真/集英社オンライン)

結果、火災ではなく誤通報だったため事なきを得たが、開幕前日にはブラジルのパビリオンで実際に火災が発生し、配線が焼ける被害も出ている。あわや大惨事になる危険性と隣り合わせなのだ。