1976年には全国で2万3260台が稼働していた 

国道沿いや、街の片隅にあるえっち本自販機。古ぼけた建物の1階やトタン小屋などの中にあることが多かった。

平成後期に発刊された『全国版 あの日のエロ本自販機探訪記』によれば、1970年に老舗自販機メーカーが雑誌販売機にえっち本を導入し、急速に全国的に展開、1976年には自販機の数は全国で2万3260台にものぼったという。

ネットで検索すると、今も愛好家たちが都内だけでなく関東近郊の街角にポツンと存在する販売機をめぐり、品ぞろえなどを解説している。

だが、インターネットが存在しなかった昭和ならまだしも、いつでもどこでもセクシーコンテンツが見られる令和において、いったい誰が、なぜわざわざ自販機でえっち本を買うというのか。現地におもむき街の人に話を聞いた。