あのリフを一変させたのは、キースに送られたファズ・ボックスのサンプル品
ローリング・ストーンズの名前を世界に知らしめた『サティスファクション』の原型は、40分のいびきと一緒にカセット・テープレコーダーで録音されていたという。
キース・リチャーズにはその曲を書いた確かな記憶がなかった。しかし、夢の中で何かがひらめいたような気がした。そして翌日、テープを聴き直すと、確かにいびきといびきの合間にギターのリフが残っていた。
単なる大まかな曲想だけだったが、キースにはそれで十分だった。
夢でひらめいたギターリフを実際にカセットテープに録音したのは、ローリング・ストーンズがフロリダ州のタンパ・ベイエリアにある、ジャック・ラッセル・スタジアムでコンサートを行った翌日、どうやら1965年5月7日未明のことらしい。














