新社会人が選ぶおじさんビジネス用語ワースト1位は?

その後は新宿エリア内で場所を移し、さらにインタビューを続行。

おじさんビジネス用語で、最上級にイタいのはどれか?(撮影/集英社オンライン)
おじさんビジネス用語で、最上級にイタいのはどれか?(撮影/集英社オンライン)

「初めて聞く言葉ばかりですね。一番気持ち悪いのは『鉛筆なめなめ』です。40過ぎのおじさんが言っているのを想像すると、ゾッとします」(男性)

「政治学科だったので、『一丁目一番地』は僕も使っちゃうんですよね……(笑)。政治家がよく『一丁目一番地の政策は~』って言うので、自分の中で一番大事にしている価値観を、ついこの言葉で表現していました」(男性)

回答してくれた新社会人(撮影/集英社オンライン編集部)
回答してくれた新社会人(撮影/集英社オンライン編集部)

なかには、「変な用語を使うことで、逆に意味がわかりづらくなっている」と、言葉のセンスそのものを疑問視する声も挙がった。

「イタいのは『ガッチャンコ』で、センスがないと思うのは『寝技』です。『根回し』って言ったほうがよっぽどわかりやすいのに、わざわざ意味の伝わりにくい言葉に置き換える理由がわかりません」(男性)

「『よしなに』は初めて聞きました。意味が複数あると、解釈のすれ違いが起きそうですよね。だから、あんまり使わないほうがいいと思います」(女性)

「『全員野球』って、普通に『一致団結』でよくないですか? それか『チームプレイ』でもいいのに、なんで野球に限定するんだろうって感じです。喩えって本来わかりやすくするためのものなのに、これじゃ逆効果ですよ」(男性)

回答してくれた新社会人の男性(撮影/集英社オンライン)
回答してくれた新社会人の男性(撮影/集英社オンライン)

さまざまな意見が飛び出すなか、気になる結果は以下の通り。

■新社会人100人に聞いた「おじさんビジネス用語」ワースト10
1位:ツーカー(24票)
2位:リャンメン(22票)
3位:ガッチャンコ(14票)
4位:ケツカッチン(11票)
5位:鉛筆なめなめ(10票)
6位:寝技(5票)
7位:全員野球/音頭を取る(各4票)
9位:一丁目一番地/よしなに(各3票)

「おじさんビジネス用語」ワースト1位は「ツーカー」に決定(作成/集英社オンライン)
「おじさんビジネス用語」ワースト1位は「ツーカー」に決定(作成/集英社オンライン)
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“ワースト”の座をめぐって熾烈なデッドヒートを繰り広げたのは、「ツーカー」と「リャンメン」。一進一退の攻防(?)の末、僅差で「ツーカー」が“もっともイタいおじさんビジネス用語”に輝いた。

今回の調査では、「どの用語も意味がわからない」という声も多く、「強いて挙げるなら……」と無理に選んでもらったケースも少なくない。そのため、「ツーカー」「リャンメン」「ガッチャンコ」など、響きのインパクトが強い言葉が上位にランクインしたのかもしれない。

新社会人世代からの評判の悪さが浮き彫りになった「おじさんビジネス用語」。当の中年男性たちは、果たしていつまでこれらの言葉たちを使い続けるのだろうか――。

取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班