鉛筆なめなめ、寝技、ケツカッチン……「セクハラっぽい」という意見も

その後に出会った2人組の男性も、遠慮のない率直な意見を聞かせてくれた。

「『リャンメン』が一番きしょいですね! 僕の叔父も使っているんですけど、マジで意味わかんなくて。『なんで中国語? 日本語使えよ!』って思います」(2人組の男性A)

「僕は『ツーカー』ですね。ていうか、そもそも聞いたことない言葉が多すぎて、ほとんど意味がわかりません。もし上司から使われたら…前後の文脈でなんとか察するしかないですね」(2人組の男性B)

続いて出会った別の2人組の男性のうち、ひとりは日本で就職したという留学生だった。海外の視点で見た「おじさんビジネス用語」への違和感はというと……。

「上司が『ガッチャンコ』なんて使っていたら、さすがに引きますね。『鉛筆なめなめ』は……響きが気持ち悪いです(笑)」(2人組の男性・日本人)

「僕は全部意味がわからないです(苦笑)。日本では英語ベースのビジネス用語がよく使われますけど、僕たち外国人にとっては、そのほうがむしろ意味が伝わりやすいんです。日本語を覚えるだけでも大変なのに、“おじさん用語”まではさすがに覚えるのは無理です(笑)」(2人組の男性・留学生)

ビジネスの現場では「アサイン」「ベンダー」「キャッチアップ」といった“カタカナビジネス語”が広く使われているが、“おじさん世代”には、こうした用語に拒否反応を示す人も少なくない。

また取材では、「鉛筆なめなめ」「寝技」「ケツカッチン」といった言葉が、不適切に聞こえないかについても尋ねてみた。

回答してくれた新社会人の女性(撮影/集英社オンライン)
回答してくれた新社会人の女性(撮影/集英社オンライン)

「たしかに響きはちょっといやらしいかもしれませんが、“不適切”とまでは言えないと思います」(女性)

「上司が若手女子に『この案件、寝技使って進めといて』なんて言ったら、違う意味に聞こえてしまいそうで危ないですよね。最近はテレビ業界の問題とかもありますし」(男性)

「たしかにセクハラっぽいかも。でも、今言われて初めてそう思いました。変な表現だとは思いますが、不適切とまではいかないんじゃないですかね」(女性)