豪華なキャスト陣の印象は?
――今回、放送100年とあって、とても豪華なキャスト陣が揃っていますが、嵩の父親・清役の二宮和也さんは回想シーンのみ、ヒロイン・のぶの父親・結太郎役の加瀬亮さんもわずか4話で旅立たれるなど、「贅沢な出演の仕方」がSNSでも話題になっています。
中園ミホ(以下、同) 通常キャストの希望を伝えても叶わないことの方が多いんですが、今回は次々決まっていって、私もびっくりしました。
みなさんの本当に素晴らしい演技と、さまざまなプロの手が加わることで、私の想像していた世界が何十倍にも広がり、毎回驚いています。
――のぶを演じる今田美桜さんの印象はいかがですか。
今田さんとはドラマ『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日)でもご一緒して、とても素直で性格のいい方。
「はちきん(土佐弁で男勝りの意味)おのぶ」は、気が強くて、演じる女優さんによっては少しうっとうしいと思われそうな役柄ですが、今田さんだからこそ信頼して書いています。
――嵩(たかし)を演じる北村匠海さんの印象はいかがでしょうか。
第1回の冒頭シーンを見たとき、「えっ、これやなせさんじゃない?」って鳥肌が立ちました。若い北村さんがどうやって役作りをされたのか分かりませんが、中年のやなせさんが乗り移ったみたいに、気配がやなせさんそのもので、とても驚きました。
2人の演技が素晴らしく、どんどん映像が豊かになっていますし、ずっと見ていたいです。