会期中、激混みする路線と駅は?

だが、懸念はシャトルバス運行だけではなく、朝の地下鉄事情にまで広がる可能性があると波床教授は言う。

「万博が開場する午前9時を目指して都心から地下鉄に乗って移動するとなると、朝のラッシュ時の8時台では、通勤客と万博客がバッティングしてかなり混乱すると思っています」

夢洲駅につながる大阪メトロ中央線は、会期中の朝のラッシュ時、定員に対する乗客数の割合を示す混雑率が通常の倍となる140%にのぼると想定している。これを受け、大阪府や市は、企業側に会期中の時差出勤やテレワークを呼び掛けているが、どこまで交通分散されるかは疑問だ。

「万博会場に通じる中央線は近鉄けいはんな線直通で奈良から大阪まで東西に走っており、沿線上に大きなターミナル駅がほとんどないんです。だから基本的に南北を走る御堂筋線や大阪環状線から乗り換えて乗車してくるとなると、弁天町駅(環状線)と本町駅(御堂筋線)が激混みするでしょう。

しかも環状線の弁天町駅の場合は、いったん改札の外へ出てからの乗り換えですが、本町駅の場合、改札内での乗り換えとなるので、御堂筋線のホーム上に乗り換え客が溢れかえる危険性があります」

これを受け、協会は「来場者が20万人を超える日において平日朝ピーク時に大変混雑すると予測しています。万博期間中の円滑な万博来場者輸送と都市活動の両立を目指すため、一般交通の抑制や分散、平準化の取り組みを実施してまいります。皆様もご協力お願いいたします」とコメントしている。

“海の万博”会場だけあってアクセス面に不安は残るが、会場への行き帰りも含めて、万博というイベントの熱狂と興奮を肌で感じるためにも、会場外の交通整備は不可欠となるだろう。

取材・文・撮影/集英社オンライン編集部

会期中、激混みが予想される大阪メトロ「本町駅」
会期中、激混みが予想される大阪メトロ「本町駅」
改札内での乗り換えとなる本町駅改札
改札内での乗り換えとなる本町駅改札