「15秒に1本でも足りない」可能性も…
複数の乗り場や降車場があるとはいえ、45秒に1本のバス運行をさばくことは現実的に可能なのか。大阪産業大学工学部の波床正敏教授(地域・交通計画)に話を聞いてみた。
「45秒に1本の運行間隔はたいしたことないです。東京や大阪など地下鉄が発達しているエリアではあまり見受けられませんが、人の往来が多い地方都市のメインストリートの朝だと、地下鉄が発達していない分、1日で往復3500本以上、45秒以下の間隔でバス運行しているところもあります」(波床教授、以下同)
45秒に1本間隔は現実的に可能であるというが、バス運転手の数は足りているのか。
「関西圏のバス会社は、他の運行や貸し切りバスの予約を断って万博のバス運行に協力するそうです。実際、貸し切りバスの予約を受けたほうが儲かりはするけど、長年の付き合いもあるので協力せざるを得ないのでしょう」
協会はその後、運行計画を見直し、4月1日時点で、舞洲から夢洲までのシャトルバスをピーク時(午前8時から午前9時)の1時間で最大60便、発着場所5カ所で3ルートに分けて運行することに決めた。
だが実際、開幕前のチケット売上不調など下火予測の現況よりも予想以上に盛り上がった場合、「現状の輸送計画の中でも懸念する点がある」と波床教授は話す。
「地下鉄以外で行く場合、最終的にシャトルバスに乗らなくては会場に行けません。船利用者にも限りがあるでしょう。現在の想定では一応輸送力は足りる計算です。
しかし、予想以上に盛り上がった場合、自家用車で近くの専用駐車場まで行ってバスで会場入りしようと思う客が増えると、観光バスなども含めた総合的な輸送力が15秒に1本のペースでも間に合わなくなる可能性があります」
最終的には地下鉄での輸送が可能なため、交通混雑を避けるためには「地下鉄へのすみやかな誘導が必要になる」と波床教授は指摘する。果たして開幕後どれほど盛り上がるのか…期待と不安が広がる。